和食のほっこりしたおばんざい的な料理に、名古屋の名物料理や洋風のアントレに近いものまで取り混ぜて組んでいます。煮物や椀物の味付け、オムレツの火の通し、ロールキャベツの煮込み過程、煮物や蒸し物の火加減など、いい加減に見えて「良い加減」な仕事を心がけています。素材の掛け合わせに関しては「奇をてらわない」ことが大切だと思います。よく「無国籍料理」と名うったとんでもない取り合わせの料理を見かけます。そういう料理は何がメインの素材なのかまったく分からないものも多くあります。たとえば昨今流行のレインボーロール・・・いったいどの素材を食べさせたいのかまったく分かりません。同じ様に見えて元祖の「ノブ(松久信幸)」の料理は、メインの一番食べさせたい素材がありきで、そのメイン素材を旨く食べさせるためにいろんな素材を加えていった意図がよく見えます。意図が見える、主役が見える、必然がある、とても大切な事だと思います。